発達障害の障害年金受給事例

発達障害の障害年金受給事例発達障害

発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものをいいます。

 

認定基準

発達障害は以下の認定基準によって等級が決定されます。

1級発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が欠如しており、かつ、著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの
2級発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が乏しく、かつ、不適応な行動がみられるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの
3級発達障害があり、社会性やコミュニケーション能力が不十分で、かつ、社会行動に問題がみられるため、労働が著しい制限を受けるもの

 

認定基準の補足

●日常生活能力等の判定に当たっては、身体的機能及び精神的機能を考慮のうえ、社会的な適応性の程度によって判断するよう努める。

●就労支援施設や小規模作業所などに参加する者に限らず、雇用契約により一般就労をしている者であっても、援助や配慮のもとで労働に従事している。したがって、労働に従事していることをもって、直ちに日常生活能力が向上したものと捉えず現に労働に従事している者については、その療養状況を考慮するとともに、仕事の種類、内容、就労状況、仕事場で受けている援助の内容、他の従業員との意思疎通の状況等を十分確認したうえで日常生活能力を判断すること。

 

発達障害の認定方法

●発達障害については、たとえ知能指数が高くても社会行動やコミュニケーション能力の障害により対人関係や意思疎通を円滑に行うことができないために日常生活に著しい制限を受けることに着目して認定を行う。

●発達障害とその他認定の対象となる精神疾患が併存しているときは、併合(加重)認定の取扱いは行わず、諸症状を総合的に判断して認定する。

 

知能指数

発達障害の場合、知的に問題がないため高い知能指数である方も多くおられます。よって知的レベルに関わらず、対人関係や意思疎通が円滑にできないことによる制限・支障に着目して認定することとなっています。

 

総合的判断

周囲が特性を理解できていない場合は、より対人関係や社会性での支障を生じやすくなり結果的に二次障害として精神疾患(うつ病など)を発症してしまうケースが多くあります。

発達障害に加え、精神疾患を発症したときは、発達障害と精神疾患それぞれ別々に認定するのではなく、生じている症状などさまざまな点を考慮したうえ総合的に認定することになっています。

 

初診日の注意点

発達障害は、通常低年齢で発症する疾患であるが、知的障害を伴わない者が発達障害の症状により、初めて受診した日が 20 歳以降であった場合は、当該受診日を初診日とします。

 

発達障害での障害年金申請のポイント

以下に発達障害で障害年金を申請される場合のポイントをご説明します。

 

【ポイント1】発達障害と初診日

発達障害の初診日は「発達障害のために初めて医療機関を受診した日」です。

先天性の疾病のため、知的障害と同様に生まれた日が初診日になるという誤解が多いのでご注意ください。

また、20歳未満では親元で生活をしていることも多く症状が目立たないものの、社会に出てから、周りと上手くコミュニケーションが取れないなどの悩みが原因でメンタルクリニックを受診して発達障害と診断されるケースも多くあります。

このように幼少期より明らかに症状が現れていても、20歳を超えてから発達障害と診断された場合は、その初めて通院した日が初診日になります。

 

【ポイント2】発達障害の病歴就労状況申立書

発達障害は、先天的な脳機能の障害とされています。

幼少期から症状が現れるのことも多いですが、近年は大人になってから発覚するケースも増えています。

いずれの場合であっても、病歴就労状況申立書には『生まれてから現在まで』の病歴・通院歴・症状・日常生活の様子などを記入する必要があります。

 

【ポイント3】二次障害の発症している発達障害

発達障害の方が社会で生活をしていくにはストレスが多く、うつ病などの精神疾患を発症するケースがあります。

これを発達障害を原因とした二次障害といいます。

このように二次障害を発症しているケースでの発達障害は、それぞれの疾病をまとめて総合的に判断をされます。

例えば、発達障害と統合失調症が併発している場合、これを別々の病気として評価するのではなく、ひとつの病気として日常生活や就労にどれだけ影響があるのかがポイントになるということです。

 

発達障害の受給事例

 

基礎年金2級

広汎性発達障害|障害基礎年金2級(20歳まで複数の病院に通院されていた事例)

対象者の基本データ 病名 広汎性発達障害(こうはんせいはったつしょうがい) 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 他人との接触を避け、自らコミュニケーションを図...
厚生年金2級

広汎性発達障害・双極性障害|障害基礎年金2級(過去不支給になって再申請した事例)

対象者の基本データ 病名 広汎性発達障害・双極性障害 性別 女性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 日常生活には周囲の支援が必要 就労は家業手伝いをしてい...
基礎年金2級

中度精神遅滞・自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動症|障害基礎年金2級

対象者の基本データ 病名 中度精神遅滞・自閉症スペクトラム障害・注意欠如多動症 性別 女性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 B型事業所にて常時指導員の下、簡単な作業を...
厚生年金2級

自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害|障害厚生年金2級

対象者の基本データ 病名 自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害 性別 男性 支給額 年額 約113万円 障害の状態 療育手帳 B 病気が原因で退職、現在は就労してい...
基礎年金2級

広汎性発達障害・ADHD|障害基礎年金2級(更新時に就労をしていた事例)

対象者の基本データ 病名 広汎性発達障害・ADHD 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 就労移行支援へ通所している お金の管理が出来ず借金が多い ...
基礎年金2級

自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害|障害基礎年金2級(更新の事例)

対象者の基本データ 病名 自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害 性別 女性 支給額 年額 約123万円 障害の状態 感覚過敏が強く、外出時にはサングラス、耳栓をしている ...
基礎年金2級

自閉症スペクトラム障害・強迫性障害|障害基礎年金2級(更新の事例)

対象者の基本データ 病名 自閉症スペクトラム障害・強迫性障害 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 週3日、深夜のコンビニでアルバイトをしている 一人暮ら...
双極性障害

双極性障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害基礎年金2級(複数の精神疾患が発症している事例)

対象者の基本データ 病名 双極性障害・注意欠陥多動性障害(ADHD) 性別 女性 支給額 年額 約128万円 障害の状態 発達障害に加え、二次障害である双極性障害を併発して...
共済年金1級

自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害|障害共済年金1級

対象者の基本データ 病名 自閉スペクトラム症・注意欠陥多動性障害 性別 男性 支給額 年額 約216万円 障害の状態 休職中で労働できない状態である 希死念慮がある ...
厚生年金2級

広汎性発達障害・双極性障害|障害厚生年金2級

対象者の基本データ 病名 広汎性発達障害・双極性障害 性別 女性 支給額 年額 約128万円 障害の状態 他人とのコミュニケーションが難しい 頻繁に対人トラブ...
厚生年金2級

注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害厚生年金2級(遡及請求のみ行った事例)

対象者の基本データ 病名 注意欠陥多動性障害(ADHD) 性別 男性 支給額 年額 約153万円 障害の状態 こだわりが強く、助言や指導も意味を成さない 日常生活には...
うつ病

注意欠陥多動性障害(ADHD)・うつ病|障害厚生年金2級(社会的治癒の事例)

対象者の基本データ 病名 注意欠陥多動性障害(ADHD)・うつ病 性別 女性 支給額 年額 約173万円 障害の状態 二次障害としてうつ病を併発している 家族と暮らし...
基礎年金2級

注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害基礎年金2級

対象者の基本データ 病名 注意欠陥多動性障害(ADHD) 性別 女性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 片付けが苦手で家には物が積まれた状態 対人緊張や不安も強く...
基礎年金2級

広汎性発達障害・ADHD|障害基礎年金2級(過去不支給になって再申請した事例)

対象者の基本データ 病名 広汎性発達障害・ADHD 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 就労移行支援へ通所している お金の管理が出来ず借金が多い ...
うつ病

注意欠陥多動性障害(ADHD)・うつ病|障害厚生年金2級(複数の精神疾患が発症している事例)

対象者の基本データ 病名 鬱病(うつびょう) 性別 男性 支給額 年額 約169万円 障害の状態 ADHDよる注意力低下やコミュニケーション能力低下、強いこだわり等がある ...
基礎年金2級

自閉症スペクトラム障害|障害基礎年金2級(ご自身でおこなった申請を取り下げた事例)

対象者の基本データ 病名 自閉症スペクトラム障害 性別 女性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 言語的なコミュニケーションが苦手で社会的な関係を築くことが困難 段...
基礎年金2級

注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害基礎年金2級

対象者の基本データ 病名 注意欠陥多動性障害(ADHD) 性別 女性 支給額 年額 約123万円 障害の状態 身の回りをひどく散らかし片付けられない。 注意力がなく鍵...
基礎年金2級

自閉症|障害基礎年金2級(二次障害の発症している発達障害の事例)

対象者の基本データ 病名 自閉症 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 家族の支援が無ければ日常生活は成り立たない 精神障害による入院経験あり 他者...
うつ病

注意欠陥多動性障害(ADHD)・うつ病|障害厚生年金2級(複数の精神疾患が発症している事例)

対象者の基本データ 病名 鬱病(うつびょう) 性別 男性 支給額 年額 約169万円 障害の状態 コミュニケーションは苦手で対人関係は家族に限られる 自己否定的な思考...
基礎年金2級

自閉症スペクトラム障害|障害基礎年金2級(複数の精神疾患が発症している事例)

対象者の基本データ 病名 自閉症スペクトラム障害 性別 男性 支給額 年額 約78万円 障害の状態 こだわり強く生活全てに手順を決めており、崩れるとパニック状態となる ...
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