【事例162】双極性障害|障害基礎年金2級(過去不支給になって再申請した事例)

双極性障害基礎年金2級事例

対象者の基本データ

病名 双極性障害(そうきょくせいしょうがい)
性別 女性
支給額 年額 約123万円
障害の状態 ・日常生活は家族の支援があって成り立っている
・躁状態の時は家族に対する暴言・暴力などがある
・うつ状態の時はほとんど臥床で過ごしている
・申請時はアルコールを断っている
申請結果 障害基礎年金2級

 

ご相談までの経緯

離婚により情緒不安定となり、突然泣き出したりするようになったとのことです。

不安感をお酒で紛らわすようになり、いつしかアルコール依存症となりました。

徐々に抑うつ状態は悪化し、家事もできず、多くの時間をベッドの上で過ごしていたそうです。

日常生活が立ち行かなくなり実家へ帰省、家族の支援を受け生活するも、不安定さは改善されず「死にたい」と言い始め、家族から「うつ病では無いか?」と言われ、勧めもあって心療内科を受診。

しばらく通院した後「双極性障害」と診断されました。

医師の勧めで障害年金を自力で申請しましたが不支給となり、再度申請にチャレンジするため当事務所にご相談がありました。

 

申請結果

一度自力申請で不支給になっているとの事でしたので、申請控えを取り寄せたところ原因に目途が経ちました。

再度申請では認定される可能性が高いと判断でき、すぐに申請準備に取り掛かりました。

問題点を解決するためにご本人にヒアリングを実施。

ヒアリング内容を元に医師に本人弁と相違が無いか「アンケート調査」を実施しました。

アンケート調査の結果は、病歴就労状況申立書および診断書に反映して申請を行いました。

結果、自力申請時に問題となっていた点はクリアでき、無事に障害基礎年金2級を受給することが出来ました。

 

【ポイント1】過去の申請で不支給となったケース

過去に障害年金の申請をして不支給となった場合でも、再度申請をして受給できる場合もあります。

大切なのは「なぜ不支給となったか」原因を見つけることです。

原因を見つけるのは慣れていないと難しいこともありますので、ぜひ専門家にご相談ください。

 

【ポイント2】アルコール依存があるケース

障害年金の対象となるのはうつ病、統合失調症、双極性障害などの精神疾患による障害です。

アルコールにより引き起こされる障害は障害年金の対象にはなりません

アルコール依存症がある場合、精神疾患による障害なのか、アルコールにより引き起こされる障害なのかの区別が付きにくくなり、結果的に不支給となる可能性があります。

よって、アルコール依存があるケースには注意が必要です。

 

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