発達障害のエピソードに迷った時の病歴・就労状況等申立書のポイント

ご相談者様からの質問

障害年金の申請に必要な「病歴・就労状況等申立書」を自分で書いてみようと思っていますが、具体的にどのように書けばよいかアドバイスが欲しいです。

年金事務所で相談した際、「0〜3歳、3〜6歳、小学校低学年、中学年…」と非常に細かく期間を区切るように言われたのですが、必ずその通りに書かなければならないのでしょうか?

また、私は子供の頃、IQが普通より高かったようで発達の遅れを指摘されたことはなかったのですが、自閉症の特性が強く、人間関係で非常に苦労していじめられたりといった経験があります。

このようなエピソードはどのように書けばよいですか?

ご相談者様の状況

  • 傷病名:ADHD、自閉症スペクトラム症、双極性障害
  • 請求方法:過去に遡って請求する「遡及請求」
  • 幼少期〜学生時代の状況:知的な遅れや発達の指摘は受けなかったものの、人間関係のトラブルなどで長年苦労されてきた。

当事務所からの回答

申立書の書き方について、当事務所からは以下のようにお答えいたしました。

期間の区切り方は柔軟に対応して大丈夫です

申立書は原則として3〜5年ごとに区切って書くルールがありますが、年金事務所で言われたように極端に細かく区切る必要はありません

基本的には「出生から小学校に入るまで」「小学校」「中学校」「高校」といったように、学校などの環境が変わるタイミングで区切っていただいて大丈夫です

記憶がない時期を無理に細かく区切る必要はありません。

「できなかったこと」や「事実」を端的に書く

エピソードを書く際は、作り話をせず、実際にあったことだけを書いてください。

「ここはできていた」というエピソードはあまり書かない方がよく、逆に「どういったことができなくて、親や周りにどのようなサポートをしてもらっていたか」(忘れ物が多くて先生に注意されたなど)を中心に書くのがポイントです。

子供の頃に親御さんからも特に発達の指摘を受けていなければ、「ここまでは特に指摘を受けることもなかった」とありのままに書いて問題ありません。

人間関係の苦労エピソードの書き方

自閉症特有の人間関係のトラブルやいじめなどのエピソードは書いていただいて大丈夫です。

ただし、すべてのエピソードを詰め込むと審査側が読みにくくなってしまうため、「友人関係でうまくいかないことが多かった」など、見やすく端的にまとめることをおすすめします。

「20歳の頃」と「現在」の状況を特に手厚く

ご相談者様は「過去に遡る請求(遡及請求)」をお考えですので、「20歳のお誕生日の頃」の段と「現在の状態」の段が審査において特に重要視されます

この2箇所については具体的なエピソードをしっかり書き込み、それ以外の期間については特徴的なこと(忘れ物が多い、授業についていけない、友達とトラブルになりがち等)を端的にまとめる程度にメリハリをつけると良いでしょう。

まとめ

「病歴・就労状況等申立書」は、審査をする側にとって「いかに分かりやすく、生活上の困難さが伝わるか」が重要です。

細かく区切ってたくさんの情報を書きすぎるよりも、事実を端的にまとめ、特に重要な時期(遡及請求の場合は20歳時点と現在)の状況を具体的に厚く記載することで、より伝わりやすい申立書になります。

ご自身のつらかったご経験を振り返る作業になりますが、無理のない範囲で要点を整理して作成を進めてみてください。

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