障害年金に関してよくある「ADHDでもらえる障害年金の金額はいくら?」という質問にお答えします。
ADHD(注意欠陥多動性障害)でもらえる障害年金の金額
障害年金は、大きく分けて「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2つがあります。
障害年金が支給される障害の状態に応じて、法令により、障害の程度(障害等級1級~3級)が定められています。
障害等級3級の場合、初診日が国民年金に該当する方は障害年金の受給対象にはなりません。
それぞれの受給額を以下にご説明します。
障害年金の金額
障害年金の支給額は、毎年4月分から翌年3月分まで同一額が支給されます。
2024年度の年間支給額は以下の通りです。
1級 | 2級 | 3級 | |
基礎年金 | 1,020,000円 +子の加算 | 816,000円 +子の加算 | 無し |
厚生年金 | 1,020,000円 +子の加算 +報酬比例の年金額×1.25 +配偶者の加給年金額 | 816,000円 +子の加算 +報酬比例の年金額 +配偶者の加給年金額 | 報酬比例の年金額(最低保証612,000 円) |
※報酬比例部分の年金額は、年金の加入期間や過去の報酬等に応じて決まります。(報酬比例部分の詳しい計算方法は、日本年金機構ホームページ『報酬比例部分』をご参照下さい。)
子の加算
障害基礎年金の受給権者によって生計を維持されている子がある場合は、 子の人数に応じて、加算が行われます。
生計の維持とは
「生計を維持されている」とは、原則次の要件をいずれも満たす場合をいいます。
- 生計を同じくしていること。(同居していること。別居していても、仕送りをしている、健康保険の扶養親族である等の事項があれば認められます。)
- 収入要件を満たしていること。(前年の収入が850万円未満であること。または所得が655万5千円未満であること。)
対象となる子
- 受給権者によって生計を維持されている 「18歳到達年度の末日までにある子」
- 受給権者によって生計を維持されている 「20歳未満で障害等級の1級または 2級に該当する程度の障害の状態にある子」
子の加算金額
1人目・2人目(1人につき) | 3人目以降(1人につき) | |
2024年 (令和6年) | 234,800 円 (月額 19,566円) | 78,300 円 (月額 6,525 円) |
※各期支払額の1円未満の端数は切り捨て、切り捨てた端数の合計を2月期の支給額に加算して支払われます。
配偶者の加算(障害厚生年金の1級・2級のみ)
障害厚生年金1級又は2級の受給権者によって生計を維持されている65歳未満の配偶者がいれる場合、配偶者の加算がおこなわれます。
障害基礎年金の受給権者と障害厚生年金3級の受給権者には配偶者の加算はありません。
配偶者の加算金額
1級・2級 | |
2024年 (令和6年) | 234,800 円 (月額 19,566円) |
(障害年金の金額に関しましては『障害年金の金額は?』のページでも詳しくご説明していますのでご参照下さい)
ADHD(注意欠陥多動性障害)での障害年金の受給金額の事例
当事務所で、ADHD(注意欠陥多動性障害)での障害年金申請をサポートさせていただいた方で、受給が決まったケースをご紹介します。
※年間受給金額は、支給決定された時点の金額です。
【事例1】年間受給金額:約78万円 (障害基礎年金2級)
病名 | 注意欠陥多動性障害(ADHD) |
---|---|
性別 | 女性 |
支給額 | 年額 約78万円 |
障害の状態 | ・スケジュール管理ができず、通院予約などは家族がサポートしている ・集中力・注意力が低下しており日常の些細なミスを繰り返している ・自己嫌悪から希死念慮が出現 ・精神障害者保健福祉手帳3級 |
申請結果 | 障害基礎年金2級 |
事例の詳細ページ:【事例790】注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害基礎年金2級(他の社労士事務所で断られた事例)
【事例2】年間受給金額:約120万円 遡及金額:約190万円(障害厚生年金2級)
病名 | 注意欠陥多動性障害(ADHD) |
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性別 | 女性 |
支給額 | 年額 約120万円 遡及金額 約190万円 |
障害の状態 | ・障害者雇用で介護職に従事 ・音や光に対する感覚過敏がある ・希死念慮が継続しており、自傷行為もある ・精神障害者保健福祉手帳 2級 |
申請結果 | 障害厚生年金2級 |
事例の詳細ページ:【事例441】注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害厚生年金2級(事実婚で配偶者加算が認められた事例)
【事例3】年間受給金額:約58万円(障害厚生年金3級)
病名 | 注意欠陥多動性障害(ADHD) |
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性別 | 男性 |
支給額 | 年額 約58万円 |
障害の状態 | ・一般企業で正社員としてフルタイム勤務している ・家事は全て家族が行っている。 ・入浴などの清潔保持も家族の促しが必要 |
申請結果 | 障害厚生年金3級 |
事例の詳細ページ:【事例1125】注意欠陥多動性障害(ADHD)|障害厚生年金3級(正社員でフルタイムで働いている事例)
ADHDで障害年金の申請を検討されている方はお気軽にご相談下さい。
私は障害年金が受給できるの?
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