【事例452】うつ病|障害基礎年金2級(初診日が10年近く前の事例)

うつ病|障害基礎年金2級 

対象者の基本データ

病名 鬱病(うつびょう)
性別 女性
支給額 年額 約100万円
障害の状態
  • 不安感が強く、確認強迫がある
  • 家事などは出来ず、家族のサポートが必要不可欠
  • 身なりや洗面にも無頓着となっている
  • 就労は出来る状態にない
申請結果 障害基礎年金2級

 

ご相談までの経緯

10年程前、身体の不調が続き、大病をしているのではないか等不安に襲われ、次第に家事なども手につかないようになったそうです。

かかりつけの内科で他の傷病ではないか診てもらったものの異常はなく、不安感だけが募るようになったため、精神科を受診することになりました。

「不安障害」と診断を受け、1年程通院を続けていましたが、配偶者の転勤に伴い、転院することとなりました。

しかし転居してからは外へ出ることすら怖く、またどこの病院を受診すればよいのか探す気力さえなく通院できず自宅に引きこもる生活が5年程続いていました。

体調は悪化する一方で家族に市販薬を買ってきてもらい、気を紛らわせていましたが、子供が体調を崩したことを契機に再び医療機関への通院を始めました。

治療を受けることで症状は落ち着きつつありますが、未だなお、日常生活には家族の援助が必要不可欠な状況が続いていました。

何らかの社会保障を受けられないかネット検索をしていた際に見つけた障害年金の制度を利用しようと、年金事務所で制度の説明を受けましたが、制度が煩雑な上、その程度では精神の受給は難しいと案内され、受給できないものと半ば諦めかけていたところ、藁をも掴む思いで当事務所にご相談をいただきました。

 

申請結果

ご本人様の旦那様よりご相談をいただき、状況をヒアリングさせていただいたところ、受給の可能性はあると思い、当事務所でサポートさせていただくこととなりました。

手続きではご本人様とのやり取りは困難なため、ご家族様を介したり、メールを利用して手続きを進めさせていただきました。

まず初診日の証明ですが、10年近く前とのことでしたので、カルテが残っているか不安でしたが、病院へ問い合わせしたところ、受診した当時は紙カルテでしたが現在は全てPCへデータ移行されており、問題なく、初診日の証明となる受診状況等証明書の作成にご対応いただくことが出来ました。

初診日が確定したため、次に請求方法について検討しましたが、初診日から1年半経過後の障害認定日頃は医療機関へ通院していない期間であったため、障害認定日頃の診断書が取得出来ないため、事後重症請求で進める事となりました。

普段診察時には伝えきれていない事なども含めて医師へ橋渡しを行い、現状が的確に反映された診断書を作成していただきました。

病歴就労状況等申立書では現在の病状だけでなく、今回の請求者様のポイントとなる”通院できていない期間”については特に力を入れて、作成しました。

申請の結果、障害基礎年金2級として認定されました。

 

【ポイント1】通院期間のブランク

長期に渡って、疾患を患っている場合、通院期間にブランクがある方もいらっしゃると思います。

『通院出来ていなかった期間はなぜ通院出来ていなかったのか?』

病状が回復していた、症状はあったが自己判断で中断してしまった、何度も受診しようと試みたけど外出困難で家から出ることが出来なかったなど、この通院出来ていなかった期間の長さや理由によっては、初診日が変更となる可能性があります。

通院経過も審査では見られますので、判断に困った場合はぜひ一度ご相談ください。

 

その他の精神の事例

 

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    障害年金の審査の一元化 以前に障害年金の障害認定に地域差があることが問題となり、2017年4月より日本全国から申請される障害年金の審査業務は全て東京の障害年金センターに一元化されました。
    現在では日本全国どこの年金事務所へ提出しても、東京の障害年金センターで審査をされます。
    そのため遠方の方が当事務所にご依頼いただいても、遠方だから審査に違いが出るというようなことはございませんので、ご安心下さい。
     

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