目次
対象者の基本データ
病名 | 双極性障害(そうきょくせいしょうがい) |
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性別 | 女性 |
支給額 | 年額 約123万円 |
障害の状態 | ・日常生活は家族の支援があって成り立っている ・躁状態の時は家族に対する暴言・暴力などがある ・うつ状態の時はほとんど臥床で過ごしている ・申請時はアルコールを断っている |
申請結果 | 障害基礎年金2級 |
ご相談までの経緯
離婚により情緒不安定となり、突然泣き出したりするようになったとのことです。
不安感をお酒で紛らわすようになり、いつしかアルコール依存症となりました。
徐々に抑うつ状態は悪化し、家事もできず、多くの時間をベッドの上で過ごしていたそうです。
日常生活が立ち行かなくなり実家へ帰省、家族の支援を受け生活するも、不安定さは改善されず「死にたい」と言い始め、家族から「うつ病では無いか?」と言われ、勧めもあって心療内科を受診。
しばらく通院した後「双極性障害」と診断されました。
医師の勧めで障害年金を自力で申請しましたが不支給となり、再度申請にチャレンジするため当事務所にご相談がありました。
申請結果
一度自力申請で不支給になっているとの事でしたので、申請控えを取り寄せたところ原因に目途が経ちました。
再度申請では認定される可能性が高いと判断でき、すぐに申請準備に取り掛かりました。
問題点を解決するためにご本人にヒアリングを実施。
ヒアリング内容を元に医師に本人弁と相違が無いか「アンケート調査」を実施しました。
アンケート調査の結果は、病歴就労状況申立書および診断書に反映して申請を行いました。
結果、自力申請時に問題となっていた点はクリアでき、無事に障害基礎年金2級を受給することが出来ました。
【ポイント1】過去の申請で不支給となったケース
過去に障害年金の申請をして不支給となった場合でも、再度申請をして受給できる場合もあります。
大切なのは「なぜ不支給となったか」原因を見つけることです。
原因を見つけるのは慣れていないと難しいこともありますので、ぜひ専門家にご相談ください。
【ポイント2】アルコール依存があるケース
障害年金の対象となるのはうつ病、統合失調症、双極性障害などの精神疾患による障害です。
アルコールにより引き起こされる障害は障害年金の対象にはなりません。
アルコール依存症がある場合、精神疾患による障害なのか、アルコールにより引き起こされる障害なのかの区別が付きにくくなり、結果的に不支給となる可能性があります。
よって、アルコール依存があるケースには注意が必要です。
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