目次
対象者の基本データ
病名 | 鬱病(うつびょう) |
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性別 | 女性 |
支給額 | 年額 約123万円 |
障害の状態 | ・意欲低下で家に引きこもり気味 ・日常生活は夫の支援が必要 ・精神障害者保健福祉手帳2級 |
申請結果 | 障害基礎年金2級 |
ご相談までの経緯
もともと、てんかん発作の治療で神経内科を受診していました。
その後、職場にて嫌がらせを受け、うつの症状が発症したとの事です。
うつ状態はしばらく続いたそうで、てんかんの通院時に『うつ気味で情緒不安定である』旨を神経内科医に伝えました。
うつは精神科が担当と指示を受け、そのまま同病院内の精神科へ初診となりました。
その結果『うつ病』と診断されました。
以降、てんかんは神経内科・うつ病は精神科と同じ病院内で、それぞれの診療課にて通院していたとの事です。
その後、うつ病は悪化していき、家事・育児に加え、身のまわりのことも困難となってきたことから、ご夫婦で相談して障害年金を申請しようとご相談に来られました。
申請結果
前発傷病の『てんかん』と後発傷病の『うつ病』の複数傷病があったため、申請方法の検討が必要となりました。
それぞれ異なる傷病であることから、共に申請する場合診断書が2枚必要となってしまい、費用がかさんでしまいます。
そこでてんかんの発作状況・頻度をご本人様を通じて医師に確認。結果、てんかん単発では等級該当は困難であることがわかりました。
続いてうつ病の状態をしっかりヒアリングしたところ、うつ病単体での申請で等級に該当する可能性があることが判明。
よって、複数傷病での申請では無く『うつ病単体での申請』を実施しました。
結果的にうつ病にて『障害基礎年金2級』に無事認定されました。
【ポイント1】複数傷病がある場合の初診日
障害年金では原則として『傷病ごとに初診日を確定』させる必要があります。
それぞれ同じ病院に通院している場合であっても『それぞれの病気の初診日』を確定させましょう。
単に病院の初診日を確認するだけでは、いずれの病気に対する初診日か不明確ですので、
必ず病気ごとの初診日を確認するようにしましょう。
【ポイント2】複数傷病がある場合の申請方法
複数の病気がある場合『1つの病気に絞って申請する方法』と『複数の傷病をそれぞれ申請する方法』があります。
診断書は、病気ごとに必要となるため複数の傷病をそれぞれ申請する場合は、病気ごとに診断書を取得する必要があります。
また申請時のみならず、更新時も同様に病気ごとの診断書が必要となります。
費用が多くかかってしまう分、1つの傷病のみで等級に該当する可能性がないか慎重に検討することが大切です。
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