【事例1266】胸腺癌｜障害厚生年金３級

対象者の基本データ

当事務所スタッフによる事例紹介動画

当事務所のスタッフが実際に申請した流れを動画で詳しく説明しています。

当事務所の雰囲気を感じて頂けると思いますので、是非ご覧ください。

ご相談までの経緯

約2年半前、朝起きた際に胸の苦しさを感じたご依頼者様は、かかりつけの内科を受診しました。

検査で異常が認められ、複数の病院を経て、胸腺ガンと診断されました。

治療を開始しましたが、肝臓など他の臓器にも転移があり、外科的手術治療は困難なため、抗がん剤を用いた化学療法での治療を行うこととなりました。

治療による副作用で、全身の倦怠感や疲労感が増し、仕事は発病以降出来る状態になく、休職が続いていました。

そんな中で、医師より障害年金申請の勧めがあり、手続きのため当事務所にご相談いただきました。

申請のポイント

障害年金の申請では、病状の特性を正確に審査機関に伝えることが重要です。

胸腺ガンの診断に加え、他の臓器への転移や化学療法による全身の衰弱を証明するため、その他の障害用の診断書を用いました。

診断書の作成依頼にあたって、具体的な日常生活の困難さや就労状況を参考資料として詳細にまとめ主治医の先生に橋渡しを行いました。

また、治療による副作用も審査の重要な範囲に含まれるため、これらも診断書に反映していただくように医師に伝えることがポイントとなりました。

結果

障害厚生年金3級での認定を受けることができました。

症状の重さや日常生活における具体的な支障を診断書を通じてうまく伝えることができたことが、認定につながったと考えられます。

その他の診断書用の診断書はあらゆる傷病に適応する様式のため、他の傷病の診断書様式と比較して記載事項が明白でなく、医師の裁量によって記載内容が大きく異なる可能性があります。

診断書に審査上ポイントとされる内容事項を的確に反映していただくためにも障害年金の審査上のポイントをお伝えしたうえで自覚症状や日常生活状況等の実情を事前にお伝えすることが重要です。

体調の優れない中で障害年金制度について必要書類の準備・作成、医師への説明などを進めるというのは非常に負担に大きい作業だと思います。

当事務所のフルサポートでは障害年金申請に必要な書類作成、病院への診断書の依頼、年金事務所への来庁などほとんどすべての工程を代理で行いますのでご本人様での手続きが難しい場合はぜひご相談くださいませ。

【ポイント１】がんによる障害とは？

がんは、全身のほとんどの臓器に発生するため、現れる病状は様々で、それによる障害も様々です。

そのため次のように症状を区分して評価されます。

①癌よって生じる局所の障害
②癌による全身の衰弱又は機能の障害
③抗がん剤などの副作用として生じる全身衰弱又は機能の障害

特に注目すべきは③の治療の過程における副作用もまた障害年金の対象となるという点です。

その他の癌（がん）の障害の事例